バガモヨポレポレ通信

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ザンビア旅行②~ビクトリアフォールズ~

ルサカからバスでおよそ7時間の町、リビングストンへ。
この日は夕方ゲストハウスにチェックイン後、翌日から2日間のアクティビティを予約したあとは、散歩がてら夕食を食べに行っただけで終わりました。
泊まった宿がとても快適で、こんな素敵なところだと知っていたら、もっと長く滞在したのに!と思ったほど。

翌日の朝、朝食後いよいよアクティビティ開始。まずはいきなりマイクロライトから。マイクロライトというのは、超軽量の小型航空機で、今回乗ったのは操縦士との2人乗りのものでした。
マイクロライトの乗り場に着くと、係員に早く早くと急き立てられ、心の準備もできないままに、防寒具を着させられ、ヘルメットを装着され、操縦士の後ろに座らされてしまいました。サンダルを履いて行ったら脱がされて、なんと裸足で乗ることに(笑)
息つく暇もない感じでいきなり出発。離陸後ぐんぐんと空を昇って行く感じがたまらなくワクワクしました。
そしてあっという間に眼下には雄大なザンベジ川が広がり、その周りに広がる木々の間にゾウの群れが歩いているのが見えました。
そして、視線の先には白い水煙を上げているビクトリアフォールズの姿があり、どんどんそこに近づいて行きます。
マイクロライト

ゴウゴウと音を立てる向かい風に、防寒具のチャックが開いて脱げそうになるのを必死に手で押さえ、かろうじて聞き取れるパイロットの言葉に耳を傾け説明を聞きながら、目の前に広がる風景にただただ圧倒されていました。風の音やプロペラエンジンの音にも負けず、巨大な水の塊が轟音を立てながら流れ落ちていく様はまさに圧巻で、ただただ息をのむばかりでした。
フライトは15分足らずですがそれでも十分満足のできるものでした。

マイクロライトが終わった後は、自然公園へ入場し滝を近くから見学することに。水量の多い時期なので濡れるよとは聞いていたので、一応雨具のポンチョを用意していたのですが、その水の勢いは想像以上。滝からちょっと離れた場所にいるにもかかわらず、水しぶきが降りかかり、まるで大雨洪水警報の中歩いているような感じでした。
ビクトリアフォールズ

防水のコンデジで頑張って写真も撮ってたのですが、後で見てみると一面真っ白でなにがなんだかわからない写真が取れていました。

びしょ濡れになったあと、休憩がてら近くのホテルでソーダを飲み、街に戻ってお昼ご飯。ここで初シマ。やわらかめだけど、任地で食べるウガリとあまり変わらない感じでした。
このレストランの女の子が、近年まれにみるおっちょこちょいっぷりで、それが何とも可愛らしかったのが印象的でした(笑)。

午後はゲストに戻り、プールで泳いだりお昼寝したりとのんびり過ごし、夜になってからいよいよルナレインボーを見に、再びビクトリアフォールズへ。
本当に虹が見えるのかなあと、半信半疑の面持ちで行ってみると、確かに満月の光を受けて、滝のそばに虹がかかっているのが見えました。
昼間に見た虹とは違い、なんともはかなげで幻想的な光景でした。
満月の夜の虹。なんだか物語ができそうなかんじ。
写真を撮りたかったけれど、さすがにコンデジでは無理でした。残念。

そして気がつけばこの日1日で、自分の目的はすべて果たせてしまったのでした。

さて翌日のアクティビティは…?

③へつづく。

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ザンビア旅行①~タンザニア脱出!~

この2年間の間で、きっと行くことはないだろうなあと思っていた任国外旅行。
任地に引きこもってばかりで、タンザニア国内でもごく一部の地域しか行っていないし(しかも同じところばかり)、興味はあるけど、行けないかなとずっと思っていたのですが、イースター休みの時期に合わせ、ついに国外へ!行ってまいりました。
行き先はお隣の国ザンビアです。

タンザニアから任国外旅行ができる国は決められているのですが、その中でもザンビアかエチオピアに行ってみたいと思っていて、どっちにしようか迷った末、ザンビアへ行くことに。
決め手は、世界三大瀑布の一つであるビクトリアフォールを見てみたい!という気持ちが強かったため。さらに、雨季以降の水量の多い時期に限り、満月とその前後1日ずつの計3日間だけ、ルナレインボーと呼ばれる月明かりに照らし出される虹を見ることができると聞いたためでした。

満月と虹…なんて幻想的な響きでしょう。

イースターといえばまさに満月の直後の祝日なので、それに合わせれば休暇も取りやすいはず。
これは行くしかない!ということで、その時期にザンビア旅行を計画していた同期隊員に乗っかる形で初めての任国外旅行へ行くこととなりました。

行くと決めたものの、ほとんど旅の計画はまかせっきりで、自分が行くところがどんなところなのか、どこへ泊まり、何をするのか、ほとんどわかっていない状態で出発。
何も考えず、服装も任地で過ごしているものと変わらず行ってしまったため、ザンビアの首都ルサカが意外に涼しかったり、移動の長距離バスが冷房効きすぎて死ぬほど寒かったりする中、半袖にカンガ一枚を巻きつけた格好で寒さをしのぐ羽目に。
完全に自業自得です。

さて、今回の日程は、首都のルサカで1泊、滝のあるリビングストンで3泊、ここで他のメンバーと別れ一足先にルサカに戻ってまた1泊してからタンザニアへ帰国、という予定。
自分の目的としては、1.滝を見る。2.マイクロライトで空から滝を眺める。3.ルナレインボーを見る、の3つ。これさえクリアすれば大満足。
あ、あとはザンビアの主食シマを食べること。うわさでは、ウガリの柔らかい版、とのことだったので、実際どんなものか食べてみたいなあと思っていたのです。

ザンビアへはタンザニアから飛行機に乗って2時間ほどで到着。本当はタザラ鉄道で行きたかったのですが、時間がかかりすぎるのとスケジュールが合わないのとで、今回は断念しました。

ザンビアの印象は、首都のルサカと観光地のリビングストンしか見ていないのでそれだけでは判断できないのですが、ルサカはダルよりも都会っぽく洗練されているかんじ。というか大きいショッピングセンターがいくつもあってびっくりでした。その中でも大きなショッピングモールに行ってみたのですが、日本のモールと比べても遜色ない感じで、おしゃれなお店やカフェなどが入っていました。
ちなみにそこのスーパーマーケットに、日本の土鍋が売られていてまたびっくり。値札のところにはちゃんと「DONABE」と書いてありました。買う人がいるんでしょうかね。

それから、ザンビアの人たちはタンザニア人に比べて、うるさくない(笑)。
客引きもそれほどヒドくないし、タンザニアでは道ですれ違うだけで色々声をかけられたりするけど、それもあまりない感じ。
逆にこちらが思わず「マンボ!」とか声をかけたくなるのを、なんとか我慢していたほどです。
見た目が同じなのに、スワヒリ語が通じないというのが何とももどかしく感じました。

②へつづく。

またまた動物サファリ~ンゴロンゴロ・セレンゲティ編~

遊んでばっかり、しかも動物サファリばっかりしてると思われるかもしれませんが…。
キリマンジャロから下りてきた次の日に、モシの町からアルーシャへ移動し、そのまた翌日から、通算4度目となる動物サファリへ行ってきました。
自分でもまさかこんなに動物を見に行くことになるとは夢にも思わず。しかもンゴロンゴロに行くのはこれで3回目(笑)。

もともとは、1月に日本から友人が遊びに来るという話になり、ぜひ動物サファリに行きたいということで計画を立てていたのですが、結局その友人は事情により来れなくなってしまい、でも旅行のプランは立てて見積もりも出してもらっていたし、なにより計画しているうちにすっかり行く気になっていたため、せっかくだから行ってしまおうと、隊員仲間と2人で行くことになったのでした。
特に今回は、タンザニアで最大規模のセレンゲティ国立公園に行くということ、しかもこの時期はケニア側にいたヌーたちがこちら側に大移動してくるらしいということと、出産ラッシュの時期でもあるらしいということを聞いていたため、とても楽しみにしていました。

朝8時にアルーシャの町を出発し、まずンゴロンゴロ動物保護区を目指しました。到着したのはお昼頃。ゲートに入って山道をぐんぐんと登って行き、ンゴロンゴロのクレーター内が一望できるスポットへ。ここからクレーターの内部を目にした途端、「以前来た時と景色が全然違う」とびっくり。以前来たときは2回とも乾期で、クレーター内は灰色がかって荒涼とした雰囲気で、まるで別の惑星に来てしまったかのような不思議な空気を醸し出していたのですが、今回は雨季の後ということもあり、一面の草原で、柔らかな緑色の明るい世界へと変貌していました。

以前はこんな感じ。
乾期のンゴロンゴロ1

乾期のンゴロンゴロ2

そして今回。
雨期のンゴロンゴロ1

雨期のンゴロンゴロ2

そこで見る動物たちも以前とは違った風に見え、正直3回も同じところいったら飽きるかなと思っていたのですが、その予想を裏切り、今回も最初のときと同じくらいワクワクしながらサファリを過ごすことができました。

まず、展望スポットからクレーターに向かうためにしばらく走ったところでいきなりヒョウに遭遇。「こんなところでヒョウに出会うのは珍しい!」とドライバーさんも大興奮。幸先の良いスタートとなりました。

そしてこの日はライオンデーだね!と言い合うくらい、ライオンに遭遇。あっちでもこっちでもライオンたちがごろ~んと寝ていたのでした。
昼寝するライオンたち 寝るライオン

至近距離でくつろいでいるライオンの姿を、カメラでパシャパシャと撮りまくっていたら、そのうちの一頭と目が合ってしまい、そしたらなんと、そのライオンがのっそりと立ち上がってこちらに来るじゃありませんか。わわわっと思ってると、車のすぐわきにぴったりくっついてしまいました。窓を開けていたのでそれをソロソロと閉め、息をひそめながら観察。ドキドキのひとときでした。
目が合った

その後もたくさんの動物を見、夕方には宿泊予定のロッジへ。小ぢんまりした居心地の良いロッジで、部屋に入ってベランダに出た途端、ロッジの庭にゾウがいるのを発見。そのほかにもウォーターバックも遊びに来ていました。レストランには暖炉があったり、部屋にも薪ストーブが置いてあったり、すっかり気に入ってしまいました。

翌日はセレンゲティに向けて出発。
クレーター内という限られた空間に様々な動物がいるンゴロンゴロとは違い、マサイ語で「果てしない草原」という意味を持つセレンゲティ国立公園は、その名の通り、地平線の彼方まで広がる広大な土地で、動物に出会うためにはひたすら車を走らせていかなければなりません。
セレンゲティ

それでも、あちらこちらに動物のを見かけることができ、インパラ、ガゼル、ディクディク、バッファロー、ゾウ、キリン、ハイエナ、ジャッカル、ライオン、カバ、ワニ、などそのほかにもたくさんの動物の姿が見られ、さらにこの日は木の上に登っているヒョウを3頭も見ることができました。
キリン ゾウの群れ 

この日の宿はテントロッジだったのですが、テントはテントでも、寝袋を使っていたキリマンジャロ登山とは違い、ベッドはもちろんのこと、シャワー・トイレも完備されていました。お湯は頼むとバケツに汲んできてくれ、それをテントの外につるしてある入れ物に入れて、シャワーを使うときに内側からひもを引っ張ると、お湯が出てくるという仕掛け。夜には、テントのすぐ目の前にゾウの群れがやってくるなど、自然を満喫できる素敵なロッジでした。(ゾウにテントを潰されるんじゃないかとちょっとドキドキしたけど。)

3日目はセレンゲティからンゴロンゴロの方に戻る途中にある、ンドゥトゥエリアという場所へ向かいました。ここは今回一番楽しみにしていた場所でもあります。それは、この時期になるとヌーが出産のためにこのエリアに移動してくるということを聞いていたからです。行ってみると確かに、ヌーたちが長い行列を作って移動している姿を目の前で見ることができました。ヌーと行動を共にしているシマウマたちの姿も多くみられ、その数に圧倒されつつ、じっくりと観察することができました。
ヌーの群れ

ヌーの群れ2

またこのエリアは、国立公園内ではないためか、道からそれて動物のすぐそばまで近づくこともできるようで、他の場所とはまたちょっと一味違うサファリドライブを楽しむことができました。
最後の最後に、チーターがいるらしいという情報が入り、しばらく探し回ったのですが、残念ながら今回は出会えませんでした。

それでもこの3日間数えきれないほどの動物に出会え、大・大・大満足のサファリとなりました!

Mlima Kilimanjaro

タンザニアに来る前のこと。隊員OBの方から、タンザニアに行ったらぜひこれはしたほうがいいよ、といただいたアドバイスのうちの1つが、「キリマンジャロ登山」でした。それもあってか、心のどこかにキリマンジャロの文字が刻まれていたのですが、登山の経験が少ないことや体力に自信がないこと、また、登った人たちから「大変だったよ~」という感想や、高山病の症状の話を聞いたりしたことで、なかなか踏ん切りがつかずにいました。そもそも標高3776mの富士山にも登ったことがないのに、5895mもの高さのある山が果たして登れるだろうか…という思いがありました。

それが、11月くらいからだったか、「キリマンジャロ行っちゃう?」という会話が始まり、それがそのままの勢いで、「行っちゃおう、行っちゃおう!」となり、気付けば、文系女子(?)4人でキリマンジャロ登山に挑戦することが決まったのでした。
「とりあえず、行けるところまで行こう」という、ユルい感じで結成されたグループでしたが、ついに1月8日、5泊6日のキリマンジャロトレッキングが開始されました。
年末から年始にかけ、他の隊員グループも結構登山をしているようでしたが、その中でも私たちのグループは周りからも心配されていたようで、先に下山をしてきた隊員たちから、出発前に様々なアドバイスをもらったり、装備のチェックをされたり。みんな心配してくれてありがとう!
ゲストハウスからの眺め
こちらは登山前日に宿泊したゲストハウスから望むキリマンジャロの雄姿。本当にあそこまで行くんだろうかと、まったく実感のないままの出発でした。

さて、今回私たちが選んだルートは、一般的にはマイナーだけど、最近隊員内で脚光を浴び始めた(?)ロンガイルートでした。選んだ理由としては、①行きと帰りでルートが違うため、違う景色を楽しめる。②景色がいいらしい。③比較的難易度が低い。④雨が少ない。など。そして、この選択は結果的に大正解!でした。
一緒に登るのは私たち4人のほかに、メインガイド1名、アシスタントガイド2名、コック1名、ポーター12名の計16名。ポーターたちは、テントや食料、調理器具、その他の荷物を運ばなければならないため、これだけの大所帯になるのです。
一方で登山客の私たちが持つ荷物は、水、カメラ、雨具、防寒具、携帯食、などでそれ以外はポーターに預けて運んでもらうことに。

標高1990mにある登山ゲートでお昼ご飯を食べた後、いよいよ登山開始。ガイドを先頭に、一列に並んでゆっくりとした足取りで登って行きます。まずは植林地帯が続き、整然と並んだ木々の間を歩いて行きます。その林を抜けてしばらく行くと、今度は原生林に入ります。自然のままの木々が生い茂っている中を、少し湿った空気を感じたり、近くを流れる川の音に耳をすませながら歩いて行くのはなかなか気持ちの良いものでした。森の後は低木が続く地帯になり…とキリマンジャロの植生を楽しみながら4時間ほど歩いて行くと、初日のキャンプ地(2625m)に到着。到着してみるとすでにテントが組み立てられ、お茶やポップコーンなども用意されていました。まさにいたれりつくせりです。お茶を飲んだりしながらのんびりしているとそのうち夕食の時間になり、ご飯が運ばれてきます。標高が上がって肌寒さを感じるようになり、そんなときに温かいスープが出てくると、それだけで幸せな気持ちになりました。

食事の後は、メインガイドと翌日の打ち合わせ。このロンガイルートは、途中で2つのルートに分かれていて、1つはまっすぐキボハット(4700m)まで目指していくため1日の行程が短く、どちらかというと楽なコース、もう1つは途中にあるマウェンジ峰の方から周って行くため、行程が長くなり、少しハードになるコースだそうです。相談した結果、天気も心配だし、余裕を持って最終アタックを迎えたいということで、我々はお気楽コースをチョイス。個人的には、初日の4時間だけでも疲れていたのに、1日7時間とか8時間歩くのはキビシイというのが正直な気持ちでした。
そして夜は4人でトランプの大富豪で盛り上がり、これがこの日から3日間の恒例行事となりました。

翌日から、キボハットに到着するまでのあいだ、朝ごはん後に出発し、昼過ぎに次のキャンプ地に到着し、お昼ご飯を食べたらあとは休憩、というとてものんびりとした日程が続きました。天気も良く、青い空にキボ峰やマウェンジ峰がくっきりと映え、毎日気持ちよく歩くことができました。
キリマンジャロとポーターの後ろ姿

標高3000mでジャンプ!
標高3000m地点では、まだまだこんなことしている余裕も。

それでも徐々に高度が上がって行くと呼吸が浅くなったり、寝起きなどに軽い頭痛を感じるようになり、高山病にならないためにも、できるだけ意識して深呼吸をしてみたり、とにかくゆっくりゆっくり歩くことを心がけていました。そうやってのろのろと歩いて行く私たちを、ポーターたちは、重たい荷物を担ぎながら、ひょいひょいと抜き去って行きます。足場の悪い山道でも軽々と登って行く様子に、さすがだなあとひたすら感心してしまいました。さらに驚いたのは、ロンガイルートは他のルートよりも楽なため、女性のポーターもいたことです。私たちのグループではありませんでしたが、別のグループで、女性のポーターが同じように大きな荷物を頭に載せて歩いている姿を見かけ、男性に負けないその逞しさに尊敬の念を送らずにはいられませんでした。
もうすぐキボハット

4日目のお昼頃キボハットに到着。いよいよ今夜が最終アタックです。早めの夕食の後仮眠をとり、夜中の12時から頂上を目指し出発!キボハットに着いたころから腹痛が始まり、かなり不安な状態での最終アタックとなりました。これまでは、高度に慣れるため数日かけてゆっくり登っていましたが、ここからは一気に頂上まで目指します。斜面も今までより急なものになり、酸素も薄く、呼吸が浅くなっていきます。前方を見ると、真っ暗闇の中を登山者たちのヘッドライトが星のように光りながら連なっているのが見えました。登っている間にも、腹痛の波が何度も襲ってきます。5000mまで来たときに、もうそろそろリタイアしてしまおうか、という思いが頭をよぎりました。ペースが遅れだしたため、ガイドが1人ついてくれていましたが、彼にもお腹が痛いと訴えつつ、何度も何度も休憩をしながら、もう少しだけ、もう少しだけど登り続けていました。腹痛が止んでいるときは睡魔が襲ってくるため、気がつくと半分眠りながら歩いていたり。

もうすぐで、5681mのギルマンズポイントに着くというころに、朝日が差してきたので、そこで日の出を眺めることにしました。オレンジ色の暖かい光が、白い絨毯のように広がる雲海の向こうから上がってきて、疲れ果て、冷え切った心と体をじんわりと温めてくれるようでした。
sunrise

その後最後の力を振り絞り、ギルマンズポイントに到着。ここが私にとっての頂上ということになりました。本来の頂上であるウフルピークまで行けないのは残念でしたが、今の自分の力ではここまでということ。そこからは、7時間くらいかけて登ってきた道を、一気に滑り降りるように、2時間ほどで下って行くことに。キボハットにたどり着いたときはへとへとでしたが、ポーターたちが笑顔で出迎えてくれ、「よくがんばったね」と言ってくれたのがとても嬉しかったです。そしてそこで飲んだフルーツジュースの美味しかったこと!生き返るような思いでした。
その後休憩しながら頂上に向かったほかのメンバーを待ち、昼食をとってからホロンボハット(3700m)に向かいました。そこまでが約4時間くらい。ひたすら歩きどうしの1日でした。
その日の夜、寝袋に入りこんだ途端に、今までにないくらい深い眠りについたことは言うまでもありません。

次の日はいよいよ下山。ひたすら山道を下って行きます。登りもきつかったけど、下りもきつい。というか下りの方がきついかも?ようやく登山ゲートに到着したときには、もう足ががくがくで、これ以上歩けない!という感じでした。それでもやっと山を下りてきてホッとしたのと同時に、キリマンジャロ登山が終わってしまったことがちょっぴり残念な気もしました。それは、この数日間が思っていた以上に楽しいものだったからです。気心の知れた仲間たちとキャンプをし、雄大な景色を眺め、清々しい山の空気を吸い…それら体験したことのすべてが新鮮で、ワクワクに満ちていました。
それと同時に、登頂ができなかった、ということも心残りの一つでした。もともと無理はしないつもりで登ってはいましたが、心のどこかでは登頂したいと思っていて、でも結局それができなかったことが、なんとも悔しいのです。
じゃあ、もう一度挑戦してみる?と聞かれたら、最終アタックのつらさを思い出し、きっと躊躇してしまうと思いますが。

こんなふうにして、今回のキリマンジャロ登山は終了しました。
最後までは登れなかったけど、挑戦してみてよかった!と心から思っています。

日本からのお客さま

しばらくブログの更新が途絶えてしまいましたが、この間に9月は友人が、10月には母が日本から訪ねてきてくれました。
2人ともたくさんの支援物資を携えてやって来てくれたため、これから帰国まで日本食を恋しくなることもなく過ごせそうです。

9月に来てくれた友人は、メールで軽い気持ちで「遊びに来て~」と書いたところ、「じゃあ行く」と本当に来てくれることに。
6日間と少し短めの滞在だったので、ダルから1泊2日のミクミ国立公園サファリツアーと、任地の訪問ということになりました。
ツアーを申し込んだときに旅行会社の方から、ミクミ国立公園では乾季前の野焼きが失敗して動物が公園外に逃げてしまったため、あまり動物が見られないかも、という話を聞いていたので、せっかく行ったのに全然野生動物が見れなかったらどうしようと少し心配をしていました。
でも実際行ってみると、ゾウ、インパラ、キリン、バッファロー、シマウマ、イボイノシシなどたくさんの動物に出会うことができ、なかでもハネムーン中のライオンのカップルを2組も見ることができたうえ、至近距離で交尾の瞬間まで目撃することができました。
ライオンのカップル

サファリの後は、任地のバガモヨへ。
配属先の様子を見たり、バガモヨの街を散策したりして過ごしました。
友人と一緒に家の周りを歩いていると出会う人たちが次々と挨拶してくるので、そのことにとても驚いている様子でした。
最終日に体調を崩してしまっていたので少し心配しましたが、無事日本へ戻っていきました。
少しでもタンザニアと言う国を楽しんでもらえたのなら嬉しい限りです。

そして10月に母が、協力隊員の家族などを対象にして行われている「視察の旅」でタンザニアまで来てくれました。
高齢の母がまさか本当に来てくれると思わなかったので、嬉しいのと同時に少し心配でもありました。
気候も違うし、なにより長時間のフライトで着いた時には疲れ果てているのではないだろうかと思いながら空港まで出迎えに行ったのですが、予想に反し、出国ゲートから出てきた母は誰よりも元気そうな様子をしていたのでした。
その日の夜はダルで一泊し、翌日は配属先の車で任地まで。
わざわざ迎えに来てくれてとてもありがたかったです。
母は車からの景色が珍しい様子で、到着までの2時間余り「あれは何かしら」とか「あらあらあんなことしてる」とか言いながらずっと過ごしていました。
その様子を見ながら、自分も今では見慣れた風景でも、タンザニアに来たばかりの時はすべてのものが珍しくて仕方なかったんだろうなあと少し懐かしいような思いになりました。
土壁の電気もない粗末な家々や、裸足で外を駆け回る子どもたちの様子を見ながら「なんだが戦後の日本のようだねえ」と少し懐かしそうにつぶやいているのが印象的でした。

任地に到着してから2日間は私の家に滞在し、配属先の人たちに挨拶したり、職場の見学をしたり、バガモヨの街を観光したりしました。
ここでウガリに初挑戦。
ウガリ初挑戦
なかなか美味しいと食べていました。
母も、会う人会う人が挨拶してくるので、とてもびっくりしていました。
「こんなに色んな人と握手したのは初めて!」とのこと。
確かに日本ではめったに握手なんてしませんもんね。

任地の後は、アルーシャ方面へ。
せっかくタンザニアに来たのだからと野生動物を見に行くことに。
今回行ったのは、マニヤラ湖国立公園、ンゴロンゴロ自然保護区、アルーシャ国立公園の3か所です。
母は初めてみる野生動物の姿に大興奮の様子。
ンゴロンゴロで6頭のライオンが車の周りに集まってきたときは、怖い怖いと言いながら楽しそうでした。
また今回のツアーでよかったのは、日本語ガイドをつけたこと。
動物や植物などの知識が豊富で、ひとつひとつ詳しく説明をしてくれたのでよりサファリを楽しむことができました。
ンゴロンゴロでは、当初予定にはなかったマサイの集落にも見学しに行きました。
マサイの人たちが歌とダンスで迎えてくれたり、家の中を見学させてくれたり。
マサイ
少しだけマサイの暮らしが垣間見れた気がします。

最後のアルーシャ国立公園ではウォーキングサファリもし、バッファローの群れや、キリンの群れのそばを歩くというなかなか貴重な体験もすることができました。
最後の最後で、アルーシャからダルへ帰る飛行機が早朝の便から夕方の便に変更になるというハプニングがあり、その後予定されていた大使公邸への表敬訪問や懇親会などに出席できなくなるという事態になってしまいましたが、それ以外は何のトラブルもなく、体調を崩すこともなく、旅行を満喫することができました。
母もとても楽しかったようで、「また来たい」と言ってくれました。
次回はキリマンジャロ登山に挑戦したいとも…。

こんな風に日本からのお客さんを迎えることができて、忙しくもあったけれど楽しい時間を過ごすことができました。
来る前と来てからではタンザニアに対する印象もだいぶ変わったようで、母も来るまでは私が苦労しているのではないかと随分心配していたようですが、任地やタンザニアの人たちの様子を見て、だいぶ安心したようです。

お客さんが来て、旅行など行った後はなんだか気が抜けてボーっとしてしまうのですが、気がつけば帰国まであと8カ月ほど。
残りの任期で何をするか、日本に何を持ち帰ることができるのか、ちゃんと考えて過ごしていきたいです。

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